薩摩川内市の誕生と同じ年に開館した川内まごころ文学館で、開館20周年を記念した特別企画展が開かれています。

川内まごころ文学館は、薩摩川内市の誕生と同じ年、2004年の1月30日に開館しました。

地元出身のジャーナリスト・山本實彦や、山本實彦がつくった総合雑誌「改造」、作家・里見とん ら有島三兄弟の足跡などを伝えてきました。開館20周年を記念して開かれている特別企画展「“まち”と“ぶんがく”」は、郷土ゆかりの文学者ら20人の収蔵資料およそ50点を紹介しています。

薩摩川内市出身の詩人で本の装丁家でもあった秋朱之介が装丁した佐藤春夫の「詩集 魔女」や、父親が薩摩川内市出身の作家・加賀淳子の歴史小説などが並びます。また、中越パルプ工業・川内工場でつくられた紙を使った人気小説なども展示されています。

(川内まごころ文学館・学芸員 財部智美さん)「実は薩摩川内市の製紙工場でつくられた紙が使われた書籍も一般に流通している、現在進行形の“文学”とこの“まち”というつながりも企画を通して知ってもらえたら」

特別企画展「“まち”と“ぶんがく”」は今月12日まで開かれています。

※里見とんの「とん」は「弓」に「享」