中国海軍の艦艇2隻が今月5日、大隅海峡を通って太平洋へ航行していたことが分かりました。
中国海軍の艦艇による大隅海峡の航行を防衛省が公表したのは、今年3回目です。

防衛省によりますと、大隅海峡を航行したのは、中国海軍のジャンカイII級フリゲート艦と、ジャンダオ級小型フリゲート艦のあわせて2隻です。

2隻は今月5日午前10時ごろ、薩摩半島の南西沖にある草垣群島の南およそ40キロの海域を航行しているのが確認されました。

鹿屋航空基地のP-1哨戒機が警戒・監視などにあたり、2隻は大隅海峡を東に進んで太平洋へ向かったということです。

大隅海峡は、外国船の航行が認められた国際海峡で、領海への侵入はありませんでした。

中国海軍の艦艇による大隅海峡の航行を防衛省が公表したのは、おととしは2回でしたが、去年は7回と相次ぎ、今年は3回目です。
航行の目的について、防衛省は「分析状況を含めて回答できない」としています。

中国海軍艦艇の通過ルートは画像で掲載しています。