今年は新型コロナが5類に引き下げられて初めての大型連休、街にもにぎわいが戻りました。コロナ禍を経て観光客が手に取った「鹿児島みやげ」とは?鹿児島市で取材しました。

(三重から観光)「(Q全部でいくら購入?)1万1千円。職場の人に(配る)。ちょっと渡したほうが食べやすくていい」

(神奈川から観光)「一回、お土産でもらったことがあっておいしかったので。友達に一個と自分たち用に持って帰ろうと思った」

(埼玉から観光)「ラーメンを買ってきてと(友達に)言われて。こってり系がいいと言われたのでこれにした」

県商工会連合会が運営する天文館のかごしま特産品市場「かご市」。県内38の商工会から集まったおよそ1800点の商品が並びます。

鹿児島の人気店が開発したインスタントラーメンや鶏飯などの「ご当地グルメ」や、黒糖菓子の「げたんは」を個別に包装した商品の売れ行きも好調だといいます。

海外からのクルーズ船が鹿児島港に寄港したおとといは、2015年のオープン以来、最多の来場者数を記録するなど、コロナ前を上回る客でにぎわったといいます。

(かごしま特産品市場 鳥丸亮支配人)「観光客がたくさん来るので、客単価は上がる。コロナで制限、制約のあった中で観光などを楽しみたいという気持ちが爆発したのではないか」

(記者)「お店の2階に上がると、県内各地の焼酎を取りそろえたコーナーが設けられています」

本格焼酎のコーナーでは、果物の香りが特徴の銘柄や、炭酸割りを提案している商品が人気を集めているといいます。

(東京から観光)「お酒は好き。ワインが好きなのでワインっぽいのはいい」

夏休みの観光・帰省シーズンまで2か月余り。根強い人気の食品に加え、需要低迷が続く本格焼酎など、特産品の消費回復につなげたいと話します。

(かごしま特産品市場 鳥丸亮支配人)「大変苦しい思いをしたというのがコロナのときだった。コロナから回復して事業者の物を売る、販路開拓支援を継続してやっていきたい」

コロナ禍を経て変わりつつあるという土産物事情。消費者のニーズをとらえ、好調の波に乗れるのか。期待が高まります。