アメリカ軍機とみられる低空飛行の目撃情報が県内で相次ぐ中、奄美市で昨年度1年間で、幹線道路の周辺などに相当する航空機の騒音が80回記録されていたことが分かりました。

鹿児島県によりますと、県内では昨年度、アメリカ軍機とみられる低空飛行の目撃情報が前の年より22件多い、176件寄せられました。

市町村別では、奄美市は鹿児島市に次いで多い42件となっています。

県などの要請を受け、九州防衛局は去年4月から奄美市の住宅地で航空機の騒音を測定し、昨年度は、「幹線道路の周辺」並みの70デシベル以上の騒音を80回記録したということです。

さらに、去年7月には、「走行中の電車内」並みの88.2デシベルを記録したということで、県は「米軍機とみられる低空飛行や騒音による住民からの苦情を引き続き、九州防衛局に伝えたい」としています。

九州防衛局は「アメリカ側に地域住民への影響を最小限にとどめるよう求めていきたい」としています。