新年度が始まって1か月が経ち、あすから5月です。この時期、心配なのが、連休明けに新入生や新入社員などが無気力になったり、体調を崩したりしてしまういわゆる「五月病」です。「五月病」を防ぐにはどうすればいいのか?取材しました。

大型連休前半が終わり、鹿児島中央駅前では30日朝、学校や職場へ急ぐ人が行き交っていました。

(記者)「4月がきょうでおわり、わたしも新入社員として1か月がすぎました。まちの皆さんはどう感じているのでしょうか?」

(看護の専門学校1年)「高校と違って(勉強が)難しい。(連休明けの朝は)起きたくはないよね、普通に」

(調理の専門学校1年)「(電車で)遠くから通っているから、起きたくないなと思うときはある」

(社会人3年目)「前の職場と違う職種に転職したので、覚えることが多くて大変」

新生活が始まって1か月。連休でひと息ついたこの時期に、よく耳にするのが「五月病」です。五月病は新入生や新入社員などが、新しい環境についていけないまま1か月が過ぎ、連休が明けて朝起きられなくなったり、無気力になったりする症状などをいいます。

こちらは、鹿児島県がまとめた月ごとの自殺者の数です。1年の中でも5月は1月に次いで2番目に多くなっています。

鹿児島市のこちらの心療内科でも毎年、5月は相談者が増えるといいます。

(桜花心療クリニック 北島耕作院長)「4月より5月が仕事の悩み、新しいところに来て頑張ったけど、きつくてこれ以上、頑張れそうにない相談が多い印象」

特に注意が必要なのが、若い世代です。

(桜花心療クリニック 北島耕作院長)「若い人がぎりぎりまで大丈夫そうにふるまって、突然仕事に行けなくなる。急に調子を崩す人が以前より増えている」

心の疲れをとるにはどうすればいいのか?街で聞いてみると…。

(30代・会社員)「休日には友達と遊んだり、リフレッシュすることは大事」

(50代・会社員)「仕事が終わってからの楽しみを考えてから、出社するようにしている」

医師は、▼しっかりとした睡眠▼適度な運動▼バランスの良い食事をとる、の3つのポイントを挙げます。

さらに、大事なのが…。

(桜花心療クリニック 北島耕作院長)「うまくいかなかったことを相談しやすい上司、先輩、同期に話を聞いたり相談するのも対策の1つ」