ブライダルファッションデザイナーの第一人者として知られる桂由美さんが亡くなっていたことが分かりました。桂さんはかのやばら大使に任命されていて、来月、鹿屋市のイベントに参加する予定でした。

桂由美さんは1964年に、日本初のブライダルファッションデザイナーとして活動を始め、世界各国でショーを行うなど、「ブライダルの伝道師」とも称されています。

所属事務所によりますと、桂さんは今月26日に亡くなったということです。94歳でした。

鹿児島県内で桂さんと縁が深かったのが、かのやばら園です。ばら園は「恋人の聖地」として県内で唯一選ばれ、その選定委員を務めた桂さんは、認定にあわせて2006年、バラ園を訪れていました。

(NPO法人ローズリングかのや 丸野里美専務理事)「オーラがすごくて、たくさんの人に囲まれて私は近づけなかったが、離れたところでご挨拶して微笑んでもらったことを覚えている」

(霧島ケ丘公園管理事務所 大久保憲治所長)「すごく驚いている、とても寂しい気持ち。これまで鹿屋市のPRにお力添えをいただいた、感謝している」

桂さんは来月11日、ばら園で予定されているウェディングのイベントに参加する予定でした。18年ぶりの再会を心待ちにしていたという丸野さんは、“桂さんが選定した恋人の聖地”として伝え続けたいと話します。

(NPO法人ローズリングかのや 丸野里美専務理事)「これからもずっと大事な場所として、桂由美さんのことも話していきたい」

県内でもファッションショーを開催するなど、女性を輝かせ、自信と感動を届けてきた桂さん。日本のブライダル界への功績はこれからも残り続けます。