鹿児島県警の内部文書が印刷された資料を第三者に提供し、職務上知り得た秘密を漏らした疑いで、29日、県警の49歳の巡査長の男が再逮捕されました。

地方公務員法違反の疑いで再逮捕されたのは、曽於警察署の巡査長・藤井光樹容疑者(49)です。

県警によりますと、藤井容疑者は去年8月下旬から今年1月下旬までの間に、鹿児島市などで県警の内部文書を印刷した資料、複数枚を第三者に提供し、職務上知り得た秘密を漏らした疑いがもたれています。

第三者に提供したとされるのは、「告訴・告発事件処理簿一覧表」と呼ばれる内部文書で、事件の処理の経過や容疑者や被害者の名前、生年月日が載っていたということです。

藤井容疑者は去年6月、スマートフォンのメッセージアプリを使って、個人の犯罪歴の情報を第三者に送信したほか、先月、「告訴・告発事件処理簿一覧表」を第三者に郵送し、職務上知り得た秘密を漏らした疑いで今月8日に逮捕されていました。

県警の情報漏えいを巡っては、「告訴・告発事件処理簿一覧表」が去年10月にウェブメディアに公開されたほか、先月も2つの事件に絡む個人情報が流出したと県警が発表していました。