最大10連休の方もいる今年の大型連休。ニューズナウではシリーズで、鹿児島県内の行楽スポットなどを紹介します。1回目は、奄美大島の珍しい生き物たちを間近で観察できるスポットです。

奄美大島・北部、龍郷町の緑に囲まれた高台にある「奄美自然観察の森」。関西から来た観光客が熱心に写真におさめているのは、遠くに広がる奄美の海です。

(関西から)「島のところが砂浜があって。来た値打ちがありました」

(関西から)「五島とか屋久島も行ったんですけど、いちばんグラデーションがきれい」

奄美自然観察の森は、東京ドーム1個分の敷地に広がる森林公園で、奄美ならではの野鳥や昆虫などを観察できます。事前に予約すれば、職員が森をガイドしてくれます。

(奄美自然観察の森 納明朗さん)「きれいな鳴き声ですね。アカヒゲの鳴き声なんですね。天然記念物の野鳥です」

鳴き声を頼りに、その姿を探していると…。

(奄美自然観察の森 納明朗さん)「アカヒゲがいます。あの木の幹のところ」

森に入っておよそ30分ほど。奄美大島や徳之島などでしか見られない、アカヒゲとよばれる野鳥を発見。スズメほどの大きさで、体の一部が赤茶色をした国指定の天然記念物です。

このほかにも、屋久島から沖縄にかけて生息する緑色をしたハトの仲間・ズアカアオバト。

さらに、キツツキの仲間で奄美大島の固有種・オーストンオオアカゲラが巣に出入りする様子も。奄美のめずらしい野鳥たちが姿を見せてくれました。

(奄美自然観察の森 納明朗さん)「2月から6月までは野鳥の繁殖時期なので、鳥のほうも動きが活発になって姿を見せてくれるケースが多い」