鹿児島労働局が「極めて憂慮すべき事態」と異例の緊急要請です。
県内で労災事故による死傷者が急増しているとして鹿児島労働局は26日、事故の防止に努めるよう各業界団体に求めました。

県内では今年に入り、26日までに7人が労災事故で亡くなっていて、去年の同じ時期に比べて5人増えています。今年1月には、沖永良部島の和泊町の製糖工場で、機械に巻き込まれ死亡する事故が起きています。

こうした状況を鹿児島労働局は、「極めて憂慮すべき事態」として、建設業や林業、運送業など業界団体の代表を集めた会議で、永野和則局長がそれぞれの代表に緊急要請書を手渡しました。

(鹿児島労働局 永野和則局長)「死亡災害は、基本ができていなくて起こる。基本に立ち返り、安全対策を徹底してほしい」

労働局では、死者が増加した要因を、「従業員が高齢化し、転倒などの事故が増えているためではないか」と分析していて、緊急要請の中で、職場での安全管理を徹底し、事故防止に努めるよう求めています。