十島村の口之島沖で韓国籍のタンカーが座礁した事故で、第十管区海上保安本部はタンカーの油を抜き取る作業を25日午後から始めたと発表しました。

この事故は今月16日、十島村の口之島沖で韓国籍のタンカーが座礁したものです。

十管本部によりますと、事故のあと、周辺の海域に油が流出していましたが、船を所有する韓国企業が日本の会社に依頼し、25日午後から油の抜き取り作業が始まったということです。

なお、タンカーの積み荷でナイロンの原料となる化学物質の「シクロヘキサン」が事故現場の近くの空気中から検出されましたが、海上への流出は確認されていません。

十管は付近を航行する船舶に対し、近づかないよう注意を呼びかけています。