鹿児島県警では今月、2人の警察官が逮捕・送検される異例の事態となりました。
野川明輝県警本部長は25日の定例記者会見で陳謝しました。

(県警 野川明輝本部長)「関係者をはじめ、県民のみなさまにご心配・ご迷惑をおかけしていることについて改めてお詫び申し上げる」

野川明輝本部長は、25日の定例記者会見の冒頭、相次いだ現職警察官の逮捕について陳謝しました。

県警では今月、個人の犯罪歴が載った内部文書を流出させたなどとして、地方公務員法違反の疑いで曽於警察署の巡査長、藤井光樹容疑者が逮捕、送検されました。また知人女性の体を触るなどした不同意わいせつの疑いで、県警本部公安課の警部、幸得健一郎容疑者が逮捕、送検されています。

会見では、警察官の逮捕が相次いだ背景について…。

(県警 西畑知明警務部長)「一連の被疑事案の要因は、規範意識や職責の自覚の欠如、警察活動は県民の信頼と協力で成り立つということに対する認識不足」

再発防止策として、県警は「職員個人の資質の問題で済ませるのではなく、組織として対応すべき」とした上で、過去の不祥事を題材とした教育などを行う方針を示しました。

また、本部長は、自らの責任について問われると「重く受け止めている」とし、「責務を果たす」と述べました。