川内港で進められている国際物流ターミナルの県の部分の整備が予定より2年遅れる見通しとなっている問題で、薩摩川内市の田中良二市長は塩田知事も出席した、川内港コンテナ便20年を祝う24日の式典で、当初のスケジュールを守るよう改めて要望しました。

(薩摩川内市・田中良二市長)「スケジュール通りの実現に向け、より一層の事業促進を賜るようよろしくお願い申し上げる」

これは24日、薩摩川内市で行われた川内港の国際定期コンテナ航路開設20年を祝う式典で、市の田中良二市長が述べたものです。川内港唐浜地区では現在、国と県が新たな国際物流ターミナルの整備を進めていますが、県が整備するふ頭部分について当初の2026年暫定供用、2028年春の完成予定が、2年遅れる見通しとなっています。

またコンテナの積み下ろしに必要として、海運会社などが求めるガントリークレーン設置も認められなければ、航路自体を撤退する可能性が浮上しています。田中市長は当初通りのスケジュールでの整備を求めました。

(薩摩川内市・田中良二市長)「塩田知事と当局におかれましては、県民の声を重く受け止めていただき、鹿児島の「稼ぐ力」を川内港において具現化していただきますよう、心からお願い申し上げます」

一方、先週の定例会見で県の整備が2年遅れる見通しを示した塩田知事は、今後も川内港の発展に向けて取り組むと述べるにとどまりました。

県は26日、薩摩川内市で川内港の国際物流ターミナル整備に関し、事業者向けに説明会を行う予定です。