MBCスクープ投稿に「横に伸びる虹」が多数寄せられました

「雨も降ってないのに虹?なんなのでしょうか?何か良いことありそう…」

「初めて見ました。良くある現象ですか?」

「虹は雨上がりのイメージでしたが、これは虹ではないのでしょうか?」

これは、環水平アーク(かんすいへい)「水平虹」と呼ばれるものです。

気象学者の荒木健太郎先生の著書「すごすぎる天気の図鑑」によると以下のような説明がありました。

太陽から手のひらふたつぶん下の位置に現れ、太陽高度が58度以上のときにできるため、春から秋にかけてのお昼前後の時間に出会えます。

これらの「アーク(※1)」は、六角板の氷の結晶で光が屈折することで、きれいな虹色になっています。虹(主虹)は外側から内側に向かって赤から紫に色が並びますが、ハロ(※2)やアークは「すべて太陽側が赤い」という特徴があります。

うす雲(巻層雲)だけでなく、いわし雲(巻積雲)からできた氷の結晶でも、きれいな虹色のアークが見えることがあります。

※1:「アーク」= 大気中に浮遊する氷晶に太陽の光が入射し屈折することで虹色をなす現象のこと。

※2:「ハロ」=太陽の周りに現れる、虹のような光の輪のことをハロや日暈(ひがさ)といいます。 ハロは、上層の薄い雲が現れたときに、太陽の回りに光の輪として現れます。