蒸し暑いと感じる日も出てきましたが、24日から「熱中症特別警戒アラート」の運用が始まりました。過去に例のない危険な暑さが予想される場合に出されるものです。まずは街でみなさんの熱中症対策を聞きました。

「ミネラルウォーターを持ち歩いている。あとは塩をなめるぐらい」

「外に行くなら涼しい時間帯に行く。暑い時間は屋内に入るようにしている」

Q熱中症特別警戒アラートを知っている?
「知らない。より一層気をつけないといけないと思うが、対策は変わらないのかなと」

24日から運用が始まった「熱中症特別警戒アラート」は、これまでの「熱中症警戒アラート」よりも一段階上に位置づけられていて、熱中症を予防する行動を「徹底する」ように呼びかけるものです。

こうした情報は、▼気温▼湿度▼輻射熱の3つの要素を取り入れた「暑さ指数」で示されます。

県内すべての地点で指数が「35以上」となった場合、「熱中症特別警戒アラート」が発表されます。県内ではすべての地点ではありませんが、過去「35以上」になった場所があります。

鹿児島県内で熱中症の疑いで搬送された件数は、去年5年ぶりに1300人を超えました。2021年、22年には亡くなった人もいます。

暑さに慣れていない今の時期から熱中症への注意が必要です。熱中症の初期症状は、頭がボーっとする、吐き気がする、足がつるなどが挙げられます。

熱中症にならないためのポイントを救急医に聞きました。

(鹿児島市立病院救命救急センター 江口智洋救急医)「暑い場所にいないことは一番の防ぐポイント。室内でも暑くて熱がこもると熱中症になる人はいるので、風通しをよくして涼しい環境にいることが大事」

高齢者や乳幼児は特に注意が必要です。

(鹿児島市立病院救命救急センター 江口智洋救急医)「高齢者や乳幼児は自分で暑い、のどが渇いたと訴えることができない人が多くいる。周りの人が注意して、こまめに水分補給するなどが大事。(高齢者や乳幼児は)すぐに悪化するので、ためらわずに救急車を呼んでほしい」