鹿児島県鹿屋市の中西茂市長が、23日に行われた記念切手の贈呈式で、墜落事故を起こした海上自衛隊のヘリコプターの同型機が写った切手について、「事故直後で値打ちが上がる」などと発言をしていたことが分かりました。

問題の発言があったのは、23日に市役所で行われた「エアーメモリアルinかのや」開催を記念して、25日から発売される日本郵便九州支社による記念切手の贈呈式です。

市によりますと、中西市長は贈呈式後の意見交換の場で、墜落事故を起こした海上自衛隊の哨戒ヘリコプターSH-60Kの同型機が写った切手について、「事故後すぐで値打ちがあがるのでは」などと発言したということです。

事故は、伊豆諸島の東の海域でヘリコプター2機が訓練中に墜落したもので、死亡した隊員1人を除く、7人がいまだ行方不明となっています。

発言があった場には、海上自衛隊鹿屋航空基地の幹部も出席していました。
中西市長はその日の夕方、海上自衛隊に発言の取り消しを申し入れたということです。

(鹿屋市 中西茂市長)
「海上自衛隊のヘリが墜落し、死亡や行方不明の方がいて、また捜索途中のさなか、話題として取り上げ、切手の販売とからめて話したのは適切ではなかった。不適切で配慮に欠いた発言をしたということ、大変申し訳なく思っております」