鹿児島県姶良市の保育園で去年、園児がすりおろしたリンゴを食べたあと死亡した事故を受け、市が再発防止に向けてまとめるガイドラインに、リンゴを加熱して与えるとした国の指針を盛り込む見通しとなりました。

この事故は去年4月、姶良市の「興教寺保育園」で、当時6か月の女の子がすりおろしたリンゴを与えられたあと体調が急変し、窒息による多臓器不全でおよそ40日後に死亡したものです。

市の検証委員会は最終報告書で、窒息の原因について、「究明は難しい」とした一方、「リンゴが原因の可能性が高い」と結論付けました。

姶良市は24日の会見で、再発防止に向け、今年度中にまとめる独自のガイドラインに、「離乳食が終わるまではリンゴを加熱して提供すること」とした国の指針を盛り込む方針を示しました。

(姶良市 前薗智雄福祉部長)
「リンゴについては加熱するよう国の指針、通知が出されている。そういったものに沿って市独自のガイドラインにも掲載していくことになる」

市は今後、市保育協議会とガイドラインの実践に向けた講習会も開く予定です。