「草刈りツーリズム」というイベントをご存じでしょうか?
草刈りと観光を組み合わせたユニークなもので、鹿児島県内の各地で開催されています。草刈りで人が集まる魅力とは?

霧島市牧園町の安楽温泉郷です。県内最古の温泉といわれ、およそ900年前に発見されたと伝えられています。かつて10軒ほどの宿がありましたが、いまは4軒に減ってしまいました。

温泉街を流れる天降川。草が伸び、草刈りが問題になっていました。なんとかできないか考えていたのが、鶴ケ野優希さんと友人の白水梨恵さんです。

地元の安楽温泉に人を呼び込もうと、草刈りと観光を組み合わせた「草刈りツーリズム」を企画。この日、県内外からおよそ30人がやってきました。持参した草刈り機などで、河川敷に生えた草を刈りとっていきました。

(鹿児島市から)「ボランティア感覚なんだけど、レクリエーション感覚で楽しい」

また、温泉街を見守ってきた安楽温泉神社の塗り替えもしました。

(福岡県八女市から)「草刈り以外にも、こういう塗ったりとかバーベキューとかあるとかで楽しい。ちゃんとエンタメも入っていいなと思った」

(「草刈りツーリズム」事務局担当 亀井愛子さん)「草刈りを通して、皆さんと交流したり地域観光までつなげて、一歩先に草刈りだけでない課題解決を目指しています」

作業終了後、参加者には地元の人が作った温泉水で炊いたご飯のおにぎりや豚汁、焼タケノコなどが振る舞われました。

(鹿児島市から)「とても美味しいです。こういうのがあるから草刈りツーリズムはいいなと思います」

(愛知県から)「草ぼうぼうだった所がきれいになって、景観も良くなってきたので、移り変わりが楽しみ」

(安楽温泉振興会 鶴ケ野博彰会長)「若い人と一緒に作業をするのは楽しくて、非常にありがたい。絶対、我々ではできないし、非常にいい巡り会いだった」

温泉に入って安楽温泉の良さも知ってもらい、口コミで伝えてもらう…

Q草刈りの後の温泉はどうですか?
(参加者)「最高ですね。毎回、温泉付きの草刈りに行きたいです。ははは」

草刈りツーリズムは、地域の課題解決の手助けのひとつになりそうです。
取材は、MBCふるさと特派員・徳吉孝洋でした。

「草刈っどー、おー」

【草刈りツーリズム 問い合わせ先】
亀井愛子 090(8667)9850「喜入子育てコミュニティKADAN」