今月26日に開幕する日本男子ソフトボールリーグに、今シーズンから鹿児島市に本社を置く山口水産ソフトボール部が参入します。国内最高峰の舞台に初挑戦するチームを取材しました。

(山口雅也監督)「全国に風をおこそう。覚悟して楽しみながら頑張りましょう」

スピード感のあるプレーに、豪快なパワー。そんな男子ソフトボールの国内最高峰・日本男子ソフトボールリーグに今シーズンから参入する、山口水産ソフトボール部。リーグ開幕まで1週間を切りました。

山口水産ソフトボール部は、南日本ナイターソフトの優勝を目標に2013年に発足。2014年に優勝すると、以降、大会6連覇を果たすなど着実に力をつけていき、活躍の場は全国に。

そして去年、実業団男子選手権・全日本総合男子選手権と、2つの全国大会でベスト8に入ったことなどが評価され、日本リーグの参入が決まりました。県勢では、過去に在籍していた西日本シロアリ以来、2チーム目です。

選手たちは、普段は会社員。鹿児島市松原町にある山口水産で、朝5時ごろから昼すぎまで働き、そこから練習という生活を送っています。

(瀬村太郎キャプテン)「お客様から注文があった数を入れているところ。商品の重さがあるので下半身が強化されている」

カメラに少し照れながら仕事をしているのは、チームのキャプテン・瀬村太郎選手(26)です。日本リーグ経験者で、2018年には日本代表として国際大会で準優勝しました。

(瀬村太郎キャプテン)「在籍して3年目です。(Qだいぶ慣れてきた?)徐々にという感じですね」

仕事終わりの午後5時、練習開始です。

チームに在籍する17人のうち、鹿児島県出身は13人。注目は新加入の双子、鹿屋農業高校出身の岩松右近選手と左近選手です。

高校時代、国体での日本一に貢献した2人は、去年まで日本リーグの別のチームでプレーしてきました。ピッチャーの兄・右近選手の持ち味は、ダイナミックなフォームから繰り出される、上に浮き上がるライズボール。弟の左近選手は2018年、リーグ首位打者に輝いた実力の持ち主です。

(右近選手)「(調子は)いいかな~」
(左近選手)「いいと思います。めちゃくちゃいいと思います」

(左近選手)「地元でやりたいなと、ずっと思っていたので、凄くわくわくしている」

(右近選手)「地元の高校生の目指すきっかけになると思うので、チームができたのはいいと思う。死ぬほど頑張ります」

他にも、ニュージーランド代表として世界一を経験したニック・ヘイズ選手ら、3人の外国人選手もチームを支えます。

山口水産が戦う日本リーグは、全17チーム。半年かけて、総当たりのリーグ戦を行い、上位5チームが優勝を決める決勝トーナメントへと進みます。

(山口雅也監督)「未知の世界ですから、やってみないと、行ってみないと何とも言えないが、かなり希望を持てるチームだと思う。鹿児島のみなさんに色んなものを見てもらって感じてもらいたい」

(瀬村太郎キャプテン)「今はちょっとどんな感じになるんだろうという思いがある。試合前になったら緊張感がどんどん出てくると思う。持ち前のチーム力で元気よく頑張っていきたい」

注目のリーグ戦は、今月26日に広島で開幕。鹿児島から山口水産の挑戦がいよいよ始まります。

▼6月1日・2日に行われる第2節は鹿児島で開催。南九州市知覧で4試合を戦います。