鹿児島銀行などが行った県内企業へのアンケートで、今年度、4分の3の企業が賃金を引き上げる予定があると回答したことがわかりました。

鹿児島銀行と調査会社の九州経済研究所が3月下旬に行ったアンケート調査によりますと、回答した県内企業316社のうち、「今年度、賃金を引き上げる予定」と回答した企業は75パーセントでした。

4分の3の企業が引きあげる予定であり、その割合は2003年の調査以降、過去最高だということです。

引き上げ率をみると、ベースアップや昇給などで「3%以上」が41%と最も多く、次いで「2~3%未満」が29%、「1~2%未満」が26%などとなっています。引き上げる理由として「人手不足の解消や人材確保」が74%と最も多く、鹿児島銀行も今年度は、勤務地を限定しない新卒の初任給2万円引き上げを実施します。

(鹿児島銀行 郡山明久頭取)
「人手不足感はかなり色濃い。県内企業も正念場を迎えている」

なお、賃金の引き上げ方法は「ベースアップ」が前の年より6ポイント増え50%となっていて、上げ幅は、「3000円以上」が70%と一番多く、「1万円以上」と回答した企業は、15%ありました。