鹿児島県警の警部が不同意わいせつの疑いで逮捕・送検されました。県警の警察官の逮捕は今月2人目です。
警部を知る人は「驚きを隠せない」と話します。

不同意わいせつの疑いで逮捕送検されたのは、鹿児島県警の警部で県警本部公安課課長補佐の幸得健一郎容疑者(51)です。

幸得容疑者は県内で先月中旬、知人の40代女性の体を触るなどわいせつな行為をした疑いがもたれています。犯行当時、酒を飲んでいたということで、取り調べに対し「間違いない」と容疑を認めているということです。

(幸得容疑者を知る人)「本人はそういうタイプではないと思っていたて、驚きが隠せなかった」

幸得容疑者と5、6年前に知り合ったという男性です。

(幸得容疑者を知る人)「目標に向かってまっすぐ進むという印象」

その一方で、お酒が入ると普段と少し違う一面もあったといいます。

(幸得容疑者を知る人)「普段は楽しく飲んでいる印象、お酒が入ってくると趣味で社交ダンスをしているからか距離感が近くなるときがある」

県警は18日夜、会見を開き相次ぐ警察官の逮捕について謝罪しました。

県警は犯行時間帯や、勤務時間だったかどうかについて「被害者が特定されるおそれがある」として明らかにしていません。

県警の警察官の逮捕は、内部文書を流出させた地方公務員法違反の疑いで今月8日に逮捕された、巡査長・藤井光樹容疑者に続き、今年2人目です。

幸得容疑者と藤井容疑者は犯行当時、いずれも県警本部の公安課に勤務していました。公安課は国際組織によるテロを防ぐため違法行為の取締りを行うほか、北朝鮮による拉致事件やサイバー攻撃の捜査を担当する部署です。

19日、ひらかれた県警幹部ら84人が集まった会議で、県警本部の野川明輝本部長は相次ぐ警察官の逮捕について次のように述べました。

(県警本部 野川明輝本部長)「公正な社会の実現に希求する警察職員は、自らの行動に対する自己評価についても公正でなければならない」

警察は事件当時の状況やいきさつなどさらに詳しく調べています。