知人女性の体を触るなどした不同意わいせつの疑いで18日、逮捕された県警本部の警察官の身柄が19日、鹿児島地検に送られました。

不同意わいせつの疑いで送検されたのは、鹿児島県警の警部で県警本部公安課課長補佐の幸得健一郎容疑者51歳です。幸得容疑者は県内で先月中旬、知人の40代女性の体を触るなどわいせつな行為をした疑いがもたれています。犯行当時、酒を飲んでいたということです。

女性からの被害届けを受け、県警が捜査し逮捕したもので、取り調べに対し「間違いない」と容疑を認めているということです。

(県警・牛垣誠首席監察官)
「警察官としてあるまじき行為であり、被害者はもとより県民の皆様に深くお詫び申し上げます。誠に申し訳ありませんでした。」

県警は犯行時間帯や、勤務時間だったかどうかについて「被害者が特定されるおそれがある」として明らかにしていません。

県警の警察官の逮捕は、今月8日に内部文書を流出させた地方公務員法違反の疑いで逮捕された巡査長に続き、今年2人目です。

19日、ひらかれた県警幹部ら84人が集まった会議で、県警本部の野川明輝本部長は相次ぐ警察官の逮捕について次のように述べました。

(県警・野川明輝本部長)
「公正な社会の実現に希求する警察職員は自らの行動に対する自己評価についても公正でなければならない」

警察は事件当時の状況やいきさつなど、さらに詳しく調べています。