県内で昨年度とれたウナギの稚魚シラスウナギの漁獲量は767キロで、直近10年間で最も多くなりました。

県によりますと、昨年度のシラスウナギ漁は、去年12月4日から今年3月31日まで休漁期間を除いて90日間行われ、漁獲量は767キロでした。

漁は通常120日間ですが、資源保護の観点から短くしていて、漁の日数が90日間となった2014年以降の直近10年間では昨年度の漁獲量が最も多かったということです。ピーク時の1970年代には3トンを超える漁獲量がありましたが、前の年度は過去4番目に少ない282キロとなるなど近年は低調傾向が続いてます。

県は「潮の流れなどで毎年変動はある」としたうえで、漁獲量が上がった要因の一つとして「県外であまりとれず取引価格が安定したことで、県内の漁業者が積極的に漁に出たため」としています。

またウナギの価格について県の担当者は「シラスウナギの漁獲量は全国的には低調のままなので、大幅に安くなるようなことはないと考えられる」と話しています。