国の原子力総合防災訓練が今年度、川内原発周辺などで行われることになりました。鹿児島県内では11年ぶりの実施です。

(塩田知事)
「国の原子力総合防災訓練を下半期に県で実施する」

これは塩田知事が19日の定例会見で発表したものです。

国の原子力総合防災訓練は原発が立地する道府県で毎年、行われているもので、鹿児島県では2013年10月に2日間、川内原発や周辺の自治体を中心に実施され、およそ3000人が参加しました。

11年ぶりとなる今回は、県が毎年、川内原発周辺の9つの市や町と行っている原子力防災訓練とあわせて実施する方針です。

今年1月に発生した能登半島地震を踏まえて、家屋が倒壊したり、集落が孤立したりするケースの対応も想定されるということです。

(塩田知事)
「能登半島地震も踏まえた対応があるだろうし、自衛隊の実働部隊も入り、広域的な住民避難も。普段はできないような訓練を国と一緒になって行いたい」

訓練は10月以降の予定で内容や具体的な時期については今後、関係機関と調整することにしています。