気象庁によりますと、4月17日午後9時ごろ(日本時間)に、インドネシアのルアング火山で大規模な噴火が発生しました。噴煙の高さはおよそ1万9000メートルです。

気象庁は、この噴火に伴って津波が発生して日本へ到達する場合、到達予想時刻は早いところで、沖縄県地方で17日午後11時頃とし、予想される津波の最大波の高さは不明としています。

日本への津波の有無については現在調査中ですが、気象庁によりますと、
・気象衛星ひまわりの画像から、噴火に伴う気圧波に対応すると考えられる明瞭な変化は見られていないということです。
・海外の検潮所では、17日午後11時20分現在、有意な潮位変化は観測されていないということです。

気象庁は引き続き今後の情報に注意するよう呼びかけています。


■過去、海外の大規模噴火で日本にも津波警報が

2022年1月15日、南太平洋のトンガで大規模な火山の噴火が発生。空気振動によるものとみられる潮位の変化が観測され、翌16日未明に奄美群島・トカラ列島に津波警報が発表されました。

奄美市名瀬小湊では1.2メートルの津波を観測しました。津波は大規模な噴火による空気の振動のほか、山崩れや海底火山の噴火によっても発生する場合があります。