ダイヤ改正の影響はやっぱりあった…通学生を直撃の鹿児島県、JRに復活要望し一部実現も「納得できる事前協議を」

 2024/05/06 18:02
 鉄道事業者などが過去約10年間に実施したダイヤ改正に関する共同通信のアンケートで、鹿児島県は「マイナスだ」と懸念する経験があったと回答したことが5日分かった。主な事例として6年前にJR九州が実施した大幅減便となったダイヤ改正を挙げ、「懸念通りの影響があった」としている。

 2018年3月、県内7路線で1日当たり36本が減便した。県交通政策課によると、影響として、通学に使う高校生が早朝の部活に間に合わず、保護者の送迎が必要になったという。また車両数が減った便もあり、混雑により乗り切れない事例もあったとしている。

 「ダイヤ改正の見直し要望が実現したか」の問いに、県は「ある」を選択。18年のダイヤ改正に対し、沿線自治体とともに減便分の復活を求め要望。その結果、車両数が減った便の一部が数カ月後、元に戻った。

 「事業者と地元の双方が納得するダイヤ改正へ必要なこと」については、「事業者と地元の事前協議」を選んでいる。

 アンケートは交通政策などを担当する部署へ2月中旬~3月中旬に実施。2014年から今年3月末までの改正について尋ねた。