古代から近現代まで…西之表市内有数の遺跡や史跡に興味津々 創立150年機に企画、安城小児童が校区内を探訪

 2024/05/06 07:11
室町時代の名力士が運んだとされる力石を持ち上げようとする安城小学校の児童たち=西之表市安城
室町時代の名力士が運んだとされる力石を持ち上げようとする安城小学校の児童たち=西之表市安城
 鹿児島県西之表市の安城校区内で2日、歴史探訪のフィールドワークがあった。古代から近現代まで市内有数の遺跡や史跡が残っており、安城小学校の児童17人が約2時間かけて巡りながら、案内人の解説に耳を傾けた。

 今年創立150年を迎えるに当たり、地元の歴史、文化に触れてもらうのが狙い。4月に刊行された「西之表市史」で、調査研究に関わった市職員の荒河翼さん(33)が案内した。

 同校区は、県道沿いで縄文時代の遺跡が多数見つかっている。神社には室町時代の草相撲の名力士が担いだといわれる「力石」も残る。明治期は島外から多くの移住者が詰めかけ、集落を開墾した歴史がある。

 「力石を持ち上げようとしたけど全然動かない。昔の人のすごさがわかった」と6年の里和奏さん。東京から昨春転入した4年楠原匠翔君は「安城は自然も歴史もいっぱい。ここで暮らすのがもっと楽しみになった」と話した。

 フィールドワークには保護者も参加。荒河さんは「安城の6集落にそれぞれ歴史がある。それを語り継いでいくのは子どもたちの役割だと思うので、いっぱい勉強してほしい」と呼びかけた。

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