高校生は考えた、中心市街地で自習カフェはどうだろう 人気の図書館は席取りの列、飲み食いもできないし…11-29日に都城で社会実験

 2024/05/05 18:00
スタディーカフェを仕切るついたてを製作中の都城泉ケ丘高校生と池田浩二さん(右端)=都城市中町
スタディーカフェを仕切るついたてを製作中の都城泉ケ丘高校生と池田浩二さん(右端)=都城市中町
 宮崎県都城市の都城泉ケ丘高校3年生5人が市中心市街地活性化の社会実験として、11~29日、まちなか交流センター内に期間限定スタディーカフェを開く。「気軽に自習できる場を中心市街地につくりたい」との提案に、市地域プロジェクトマネジャーの池田浩二さん(46)が協力して実現した。

 5人は、2年生時の総合探究活動のテーマに中心市街地活性化を選んだ。核施設である市立図書館は中高生の自習の場として人気が高く、試験期間中は開館前に席取り待ちの列ができる。飲食も制限されていることから、「もっと気軽に自習に使える場を別に設けることで、若い層をさらに中心市街地に集めることができる」と、スタディーカフェを構想した。

 都城まちづくり株式会社と交渉し、まちなか交流センターのロビーを使わせてもらうことになった。市内4業者から茶菓子の提供も取り付けた。スマートフォンからのアンケート回答を条件に、無料で利用できる。

 5人は現在、週末に集まって市の伝統産業、都城大弓と大島紬の端材を生かした、学習スペースを仕切るついたてを製作中。プロジェクトチームリーダーの金城優心音(ここね)さんは「多くの人の協力を得て実現できた。利用が多ければうれしい」と話した。

 学習スペースの座席は12席。23日以降は20席に拡張される。開場時間は平日が午後4~9時。土日と23日以降は午前9時~午後9時。

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