“モネの睡蓮”棚田に彩り さつま町田原

 2024/05/05 06:32
棚田で鮮やかな花が映えるスイレン=4日、さつま町田原
棚田で鮮やかな花が映えるスイレン=4日、さつま町田原
 鹿児島県さつま町田原で、ピンクや白のスイレンが棚田に彩りを添えている。農業委員だった豊増文夫さん(76)が、画家クロード・モネの代表作「睡蓮(すいれん)」をイメージして5年前に植栽。県外からも見物客が訪れるなど、じわじわと人気が高まっている。

 スイレンの管理は手間がかかるため一部をハスに変え、現在の広さは約1400平方メートル。豊増さんは「大変だが生きがいになっている」と一年を通して作業に励んでいる。

 4日は、絵画のような雰囲気を求める人たちが風景を楽しんでいた。花は夕方にしぼむため、午前10時から午後2時が最適。6~7月が一番の見頃だという。

 「こどもの日」の5日は二十四節気の立夏。鹿児島地方気象台によると、阿久根市は今年最高の27.6度を記録し6月下旬並みの陽気となった。5日の県本土は気圧の谷や湿った空気の影響により、曇りで雨が降る所がある見込み。