巨体激突! 土煙上げ角突き合わす 徳之島

 2024/05/04 20:28
激しくぶつかり合う豊島幸輝心(左)と藤野組闘勢琥珀=4日、伊仙町目手久の徳之島なくさみ館
激しくぶつかり合う豊島幸輝心(左)と藤野組闘勢琥珀=4日、伊仙町目手久の徳之島なくさみ館
 鹿児島県・徳之島で盛んな闘牛の全島一を決める大会が4日、伊仙町目手久の徳之島なくさみ館であった。大きな牛が角を突き合わせ、土煙を上げながら激しく押し合う姿に、地元の住民や観光客ら約3000人(主催者発表)が大きな声援を送った。

 全8番の取組中、無差別級による結びの「全島一優勝旗争奪戦」で会場の熱気は最高潮になった。チャンピオン「藤野組闘勢琥珀(こはく)」に「豊島幸輝心」が挑んだ。1トンを超える巨体同士の対決は迫力があり、23分26秒の激闘の末、豊島幸輝心が勝利した。

 ミニ軽量級(700キロ以下)は、チャンピオン「友良牛」が「伊仙中41年生号」を12分52秒で下し、初防衛した。大阪府守口市から帰省した会社員栄山健三さん(57)は「20数年ぶりに闘牛を見て楽しかった。(故郷に)帰ってきたと実感する」と語った。