発達ゆっくりな子が成功体験を重ねる一助に…支援カフェが和太鼓グループ結成、生き生き演奏「いつか発表の場を」 志布志

 2024/05/04 17:31
元気いっぱいに練習するひまわり和太鼓のメンバー=志布志市松山町泰野の心光寺
元気いっぱいに練習するひまわり和太鼓のメンバー=志布志市松山町泰野の心光寺
 子どもの発達に悩む家族が集う参加型の「ひまわりカフェ」(鹿児島県志布志市)が中心となった和太鼓グループ「ひまわり和太鼓」が、活動を開始した。同市松山町泰野の心光寺で週2回練習。参加者は「楽しく触れ合える」「いつか発表の場を」と稽古に熱が入る。

 ひまわりカフェは「子ども発達障がい支援アドバイザー」西田真由美さん(44)が運営。ヨガや念珠作りを通して保護者が情報交換し、オンライン相談も受け付ける。

 和太鼓グループは、習い事を断られたり、続けられなかったりする子どもたちの受け皿をつくろうと西田さんが考案。若い世代がお寺に足を運ぶ機会をつくるため、成人チーム「心光寺念仏太鼓おじょうどん」を3月に結成した同寺の法務員、前原りんさん(41)と意気投合。前原さんが講師役を務めることになった。

 2歳から中学生まで約40人が参加。4月27日は「Creepy Nuts」「YOASOBI」の楽曲にリズムを合わせ、演奏を楽しんだ。同市の山重小学校1年、湯地良真君は「太鼓をたたいて大きい音を出すのは楽しい」とやる気を見せる。
 
 「まずは練習環境に慣れ、太鼓の楽しさを感じてほしい。寺の行事や盆踊りで共演したい」と前原さん。西田さんは「子どもたちが生き生きしている。一人でなくみんなで演奏・発表する場を通して、達成感や『できた経験』を積み上げてほしい」と語った。

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