AKB48・柏木由紀がふるさと鹿児島で明かしたアイドル生活17年 そして…ファンへの思い「皆さん居てこその私たち」

 2024/04/28 11:57
日本テレビ系「秘密のケンミンSHOW極」のPRため帰鹿した柏木由紀=18日、鹿児島市のKYT鹿児島読売テレビ
日本テレビ系「秘密のケンミンSHOW極」のPRため帰鹿した柏木由紀=18日、鹿児島市のKYT鹿児島読売テレビ
 アイドルグループ「AKB48」を4月で卒業する柏木由紀=鹿児島市出身=が18日、同市で南日本新聞のインタビューに応じ、17年間に及んだ活動を「本当に楽しくて、あっという間の時間だった」と振り返った。今後のステージ活動への意欲を示し、「これからも鹿児島を発信したい」と古里への思いを語った。

 3月、ぴあアリーナMM(横浜市)であった卒業コンサートに「17年間の集大成。やりたいことをすべてやった」と充実感を漂わせた。公演のオープニング動画は、1曲目に歌った柏木のソロ曲「火山灰」に合わせ鹿児島市のみなと大通り公園や城山などで撮影した。「地元の景色を、卒業ライブの映像で出せて良かった」と、思いの強さをうかがわせる。

 卒業が決まって自身にとってのラストシングル「カラコンウインク」では、初の単独センターを務めた。30日に原点となる秋葉原・AKB48劇場でのラストステージを控える。「“AKB48の柏木由紀”を、お客さんに楽しんでもらいたい」と意気込む。

 アイドル人生のスタートは2006年末。「元々アイドルが大好きだった」という柏木は中学3年生の時、3期生のオーディションに挑戦し合格。すぐに母親と上京し、07年4月にステージに立った。「まさかこんなに長く活動するなんて。全く想像していなかった」とはにかむ。活動の原動力となったのは「ファンへの思い」だ。「ファンの方々が喜んでくれることが、一番うれしかった。皆さんが居てこその私たち」

 2014年には、念願だった鹿児島市の川商ホールのステージに立った。「幼い頃自分が客席で見ていた舞台で歌えたことがうれしかった」「公演のために鹿児島を初めて訪れたというファンの方々も多く、架け橋になれたと思った」と喜ぶ。

 人気グループだけに活動中は1年に一度、帰省できるかどうか。機会は減ったものの「地元に帰れると思ったら仕事を頑張れた。東京とは比べものにならない安心感が鹿児島にはある。帰ってこられる場所があってうれしい」と目を細める。「卒業したら3カ月以内に長期休みをもらって、最低でも1週間は鹿児島で過ごしたい」と心待ちにしている。

 すでに個人での活動は多いが、グループを離れてからの活動については、まだ模索中だ。「必ずこれをするという目標は決めずにやっていく。歌ったり踊ったりすることが好きなので、ステージには立ち続けたい。そして今後も、鹿児島の良さや好きなところを、県外に発信していければ」と目を輝かせた。

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