隼人道路の完全4車線化、年度内に間に合わず 隼人東-隼人西IC(3.7キロ) 橋脚の地中に硬い岩盤見つかり工事遅れ

 2024/04/28 11:30
 西日本高速道路九州支社は26日、鹿児島県の隼人道路の隼人東インターチェンジ(IC)-隼人西ICの3.7キロで進める4車線化について、本年度中としていた完成予定が遅れる見通しだと発表した。清水川橋(霧島市)の橋脚の基礎工事中に硬い岩盤が見つかったため。新たな完成時期は未定。

 同支社によると、岩盤は昨年秋に見つかり、地下10~24メートルに広がっていることが分かった。基礎工事は既に完了しているが、工事に時間がかかったため改めて工程を精査した結果、本年度中に間に合わないことが判明した。事業費が膨らむかは、分からないという。

 隼人道路の4車線化は隼人東IC-加治木IC(7.3キロ)で2018年3月に事業化。隼人西IC-加治木ICの3.6キロは22年11月に完成した。残る区間は現在、片側1車線となっている。総事業費は約292億円。