古豪復活へ朗報?…創設126年目で初の女性マネジャー誕生 「一緒に甲子園へ」 春夏計25回出場の鹿児島商業野球部

 2024/05/04 15:52
創部126年目で初めてとなった女性マネジャー3人=23日、鹿児島市坂元町の鹿商新生球場
創部126年目で初めてとなった女性マネジャー3人=23日、鹿児島市坂元町の鹿商新生球場
 春夏合わせて25度の甲子園出場を誇る鹿児島商業高校野球部に、創部126年目で初の女性マネジャーが誕生した。今春から共学となり、1年生の加藤瑠衣香さん、塩澤玲美さん、折小野さくらさんが入部。23日にグラウンドに足に運んだ3人は「選手が輝ける環境を整えて、一緒に甲子園を目指したい」と口をそろえた。

 ジャージー姿で登場したマネジャーたちは、緊張した表情を浮かべながら部員に自己紹介。塗木哲哉監督から、伝統ある野球部の看板を背負う心得や身だしなみの大切さなどを学んだ。ティー打撃を間近で見学した3人は「迫力がある」と打球の速さと鋭いスイングに驚いていた。

 グラウンド外から見学する女子生徒も見られ、入部者は増える可能性もある。マネジャーで3年の冨ケ原翼さんは、「一人では掃除が行き届かない部分があったのでありがたい。みんな真面目で頼りになりそう」と笑顔を見せた。

 中学時代、運動系の部活動で汗を流した加藤さんと塩澤さんは「選手が気持ちよくプレーできるようにしたい。礼儀やあいさつなども学びたい」。甲子園中継で野球に興味を持った折小野さんは「マネジャーになるのが夢だった。とにかく頑張る」とはにかんだ。

 野球部が最後に甲子園に出場したのは2007年春の選抜高校野球大会だ。「古豪復活」に向けて練習に励む選手たちを、やる気あふれる女性マネジャーたちが支える。