ドコンドコン、ボンボン…これぞ昭和の音! 愛好家15人、集めた石油発動機持ち寄り「のど自慢」大会 10台所有の猛者も!

 2024/04/23 15:32
自慢の石油発動機を持ち寄った愛好家ら=21日、曽於市大隅
自慢の石油発動機を持ち寄った愛好家ら=21日、曽於市大隅
 農作業などの動力源として昭和30年代まで活躍した石油発動機を集めた運転会が21日、曽於市大隅の道の駅おおすみ弥五郎伝説の里であった。愛好家自慢の発動機が小気味のいい音を響かせた。

 鹿児島県石油発動機愛好会(24人)が主催。この日は15人が持ち寄った20台余りが並び、「ドコン、ドコン」「ボンボン」という懐かしい運転音とともに、石油が燃焼する特有のにおいが広がった。

 石油発動機は灯油が燃料の内燃機関。精米所や茶工場などで使われたが、電力の普及で姿を消した。会場には軽油を使うディーゼル発動機も展示された。

 10台所有しているという下荒磯久志さん(76)=鹿児島市犬迫町=は「十数年前に友人から誘われて石油発動機に出合った。何とも言えない運転音にほれ込んだ」と楽しそう。会長の村釘政親さん(74)=曽於市末吉町岩崎=は「会に興味を持つ若い人が会員に加わってくれたのがうれしい。発動機談議に花を咲かせたい」と話した。