【質問】６０代半ばに差しかかった夫は毎日晩酌します。本人としては若い頃より酒量が減り、健康にもそれなりに気を使いながら飲んでいるつもりみたいですが、決して少なくない量です。楽しみの一つなのでうるさく言いたくないのですが、飲酒の影響についての情報を目にすると飲み過ぎではないかと心配になります。それとなく注意を促してみても、口を挟まれたくないようで少々不機嫌になります。減らしてもらうために、どう働きかければいいか悩ましいです。（６０代女性）

【回答】毎日の晩酌、お連れ合いの体のことですから気にならないわけがないです。

　もしそれが原因で体調が悪くなったりでもしたら、お世話をするのはきっと妻のあなたでしょうから、気が気じゃありませんよね。かと言って、うるさく言って不機嫌になられて気を使うのもあなただとしたら、先に参ってしまいますね。

　ならば、お酒の量が少しで済むように、おつまみを何品か増やして食べ物でおなかがふくれるようにしてみるのはどうでしょう。おなかが満たされると、なかなか量は入っていかなくなるので少量で満足されるかもしれません。または夕食前か晩酌前に、夫婦そろってウオーキングなどの軽い運動をされると、疲労感も手伝って大量に飲まなくてもいいかもしれません。

　ただ、お連れ合いの方がお仕事をバリバリされていた時は、お付き合いや接待などで、特に飲みたくなくても仕方なく飲んでいたかもしれません。今、落ち着きながら安心できる家でのお酒は、味も格別でしょう。

　人によっては、外で飲むより家で飲む方がすぐ横になれるという理由もあって、少しの量で酔えるそうです。意外と、飲んでいる量は少なくなっているかもしれませんよ。

　それに外で飲んでベロベロになって夜中に帰って来られるよりは、あなたの目の届く場所の方が安心じゃないですか？　お酒の量だけじゃなく、健康に気を使う年代になってきたし、お互いに笑って過ごせるよう「あなたの体は私のもの」「私の体はあなたのもの」と事ある度に伝えていくのも、おまじないみたいで効果があるかも…ですよ。