警察署内の保護室で「倒れるような音」…容体急変し死亡した保護男性、死因は後頭部打撲による脳障害 鹿児島南署

 2024/04/20 11:03
 鹿児島南署が保護した男性(47)=鹿児島市=の容体が急変し、搬送先の病院で亡くなった問題で、同署は19日、死因は後頭部打撲による脳障害と明らかにした。同署によると、男性の後頭部にあざが見つかり、司法解剖したところ、頭の骨の一部が折れていた。

 15日午前0時45分ごろ、市内の住民から「自宅の外から男性の声が聞こえる」と110番があり、署員が鹿児島南署に保護した。男性は畳敷きで定員1人の保護室で過ごし、署員が交代で様子を見ていた。

 同日午前11時50分ごろ、人の倒れるような音がして署員が駆け付けたところ、あおむけに倒れ意識がもうろうとなった男性を発見。搬送先の病院で16日午後11時10分ごろ亡くなった。男性が倒れる様子を見た署員はいなかった。転倒して死亡したかどうかは調査中。

 當寺ケ盛勉副署長は「署としての対応は適正だったと認識しているが、一人の命が失われたことについて重く受け止めている」と話した。