知人からもらった偽の1万円札をタクシー代に使った53歳男、起訴内容認める「大変なことをしてしまった。反省している」 鹿児島地裁
2024/04/18 06:40
タクシーの乗車代金の支払いに偽造の1万円札を使ったとして、偽造通貨行使の罪に問われた会社員の男(53)=薩摩川内市宮崎町=は17日、鹿児島地裁(小泉満理子裁判長)であった裁判員裁判の初公判で起訴内容を認めた。
検察側は冒頭陳述で、偽の1万円札を出して飲食店で会計しようとしたが、近くにいた客に見破られ、その後乗ったタクシーで乗車代金として使い釣り銭を受けたと指摘。「罪は重大で、利益を得たことを重視すべき」と強調した。
弁護側は「偽の紙幣は知人からもらったもので、計画性のない好奇心からの犯行だった」として情状酌量を求めた。被告人質問で被告は「大変なことをしてしまったと反省している。申し訳ない」と述べた。
起訴状によると、被告は2023年10月22日午前0時10分ごろ、薩摩川内市内でタクシーを利用し、乗車代金として偽造の1万円札を手渡したとされる。
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