「旅するチョウ」アサギマダラ飛来、北上中にひと休み 南さつま

 2024/04/17 21:00
スイゼンジナの花蜜を吸うアサギマダラ=13日、南さつま市坊津町秋目
スイゼンジナの花蜜を吸うアサギマダラ=13日、南さつま市坊津町秋目
 海を渡って旅をする渡りチョウのアサギマダラが、鹿児島県南さつま市坊津町秋目の鑑真記念館に多数飛来し、住民や来館者の目を楽しませている。屋久島や奄美などから北上中に立ち寄ったとみられ、同館に植栽されているスイゼンジナの周りを飛び交い蜜を吸っている。

 地元のNPO法人がんじん・里づくり秋目ネット代表の大迫忠興さん(81)によると、3月末に第1陣を確認。13日は十数匹が群れ飛んだ。例年5月末ごろまで確認でき、秋になると再び秋目に姿を現すという。越冬地へ南下するため、再び秋目に立ち寄るとみられる。スイゼンジナはハンダマとも呼ばれる健康野菜で花は強力な臭いを放つ。

 大迫さんは「チョウの姿を見ると春を感じる」と笑顔。同館で受付や案内を担当する野口壽子さん(85)は「ここで休んで元気をつけ秋にまた来てほしい」と語った。