お堅いイメージあるけれど…素のお巡りさんは笑顔いっぱい 鹿児島県警、志願者増へ初のPVメーキング動画「飾らない姿見て」

 2024/03/28 17:00
メーキング動画の画面と、制作した県警職員=26日、鹿児島市の鹿児島県警本部
メーキング動画の画面と、制作した県警職員=26日、鹿児島市の鹿児島県警本部
 鹿児島県警採用試験の応募者数が年々減っている。縦社会で厳しそう-。そんな堅い印象を払拭し職員の素顔を知ってもらおうと、県警は2024年度の採用に向け、プロモーション動画やポスターに加え、撮影の裏側を捉えたメーキング動画を初めて制作した。

 約5分間のメーキング動画は、カットがかかり、緊張から解放されて照れくさそうな職員の笑顔から始まる。りりしい警察官を映し出した臨場感あふれるプロモーション動画とは対照的に笑顔があふれる。

 就職後のギャップを生まないためにも飾らない姿を見てもらおうと、県警本部警務課採用係が中心となり昨年夏から年末にかけて作りあげた。離島勤務に憧れ県警を選ぶ県外受験者もいることから、種子島を舞台に離島勤務の様子を紹介する動画も制作。いずれもユーチューブ「鹿児島県警察広報」で公開している。

 警務課によると、23年度の応募者は前年度より75人少ない320人と、過去10年で最少。少子化や県外志向の影響もあり、14年度の894人から激減している。

 田淵賢一理事官は「地域を守るやりがいのある仕事。プロモーション動画とセットで見てもらい、志ある人が受験するきっかけになれば」と話した。警察官A(大卒)の応募は4月10日まで。