サッカー男子 神村学園が県王者奪還 「プレミアリーグなくして勝利なし」【鹿児島県高校総体】

 2023/05/28 09:08
後半、神村・金城がシュートを放つ=OSAKO YUYA stadium
後半、神村・金城がシュートを放つ=OSAKO YUYA stadium
 2023年度鹿児島県高校総合体育大会は27日、各地で卓球などがあった。サッカー男子は神村学園が鹿児島城西を2-0で下し6連覇した。

 主導権を先に握った神村は前半27分、名和田のゴールで先制。後半ロスタイムに、吉永のクロスに金城が合わせた。鹿城西は後半、押し込む時間を増やしたが、得点を奪えなかった。

■攻守でパワーアップ

 冬の大会で2度敗れた宿敵を前に、短期間で成長した姿を見せつけた。神村学園は、頂点を阻まれた鹿城西に2-0と快勝。攻守でパワーアップして、県王者の座に返り咲いた。

 推進力のある吉永や高橋がサイドをえぐり、攻撃を活性化。前半27分、難しい角度から名和田のスーパーゴールで優位に立つ。後半も7本のシュートを放ち、主導権を握った。

 攻撃陣だけでなく、守備陣も無失点と活躍。磨いてきた連係やフィジカルの強さを見せつけた。縦パスを入れられそうな場面では、2人がうまく息を合わせて相手の攻撃の芽をつむ好プレー。DF難波は「プレミアでは前線に助けられてばかり。ゼロに抑えられてよかった」と振り返った。

 高校年代最高峰のプレミアリーグに今季から参戦。強豪と試合を重ねて、試合勘や一体感が磨かれた。西丸主将は「プレミアなくして、勝利はなかった」と断言した。

 チームは、試合を終えるとすぐに鹿児島空港へ向かった。喜びもつかの間、28日にはプレミアリーグの試合がある。約1週間で7試合と過酷な日程が続くが、選手の表情は明るい。有村圭一郎監督は「頼もしい選手たちを本当は褒めてあげたい。28日の試合が終わってからね」と笑った。