毎年５月の最終水曜日は、カワウソの保全を目的に制定された「世界カワウソの日」。今年は３１日にあたる。これに合わせ、鹿児島市の平川動物公園は２８日、園で飼育するコツメカワウソに関連するイベントを計画している。

　野生のカワウソは、生息地の破壊や水質汚染により、世界的に数が減少している。「世界カワウソの日」は、英国に本部がある非政府組織（ＮＧＯ）、世界カワウソ生存基金（ＩＯＳＦ）が、現状を世界に知らせ、保全活動を促進する目的で２０１６年に定めた。

　現在、園にいるコツメカワウソは、雄のヤマト（１２歳）と雌のチェリー（１３歳）。２匹は夫婦で、仲良く行動する姿を見ることができる。

　２８日のイベントでは、世界カワウソの日の説明のほか、コツメカワウソの生態や生息地の現状を紹介する。○×クイズの全問正解者には、オリジナル商品をプレゼントする。

　昨年は新型コロナウイルス対策により動画配信での開催だったが、今年は対面で開く。飼育技師の鮫島弘士さん（３１）は、「カワウソを見て、かわいいという気持ちが少しでも保全につながれば」と話した。