「工事関係者を指宿にも泊めて」 馬毛島自衛隊基地建設で岩崎グループ社長が提案

 2023/05/27 11:33
自衛隊基地建設が始まった馬毛島。画面奥は種子島本島=西之表市の馬毛島(本社チャーター機から撮影)
自衛隊基地建設が始まった馬毛島。画面奥は種子島本島=西之表市の馬毛島(本社チャーター機から撮影)
 鹿児島県西之表市馬毛島の米軍機訓練移転と自衛隊基地工事を巡り、岩崎グループの岩崎芳太郎社長は26日、県庁で会見し、ピーク時で工事関係者が6000人に上る点に「大規模な人流や物流は種子島のインフラ基盤への負荷が大きい」と指摘、宿泊や休日の居所を「高速旅客船を使い、指宿市などへ分散すべきだ」と私案を述べた。

 同グループは今月、種子島1市2町と民間事業者でつくる対策協議会を設置するよう求める要望書を各首長宛てに提出している。

 会見では、すべての人や物資が種子島を中継して馬毛島に送られる計画について「現地では既に宿泊施設の不足や賃料の高騰を招いており、生活ごみの処理問題なども懸念が残る」と説明。「インフラがぜい弱な馬毛島や種子島の実態を踏まえておらず、地場経済にダメージを与えかねない」と工事計画の見直しを訴えた。