「立候補可能な年齢高すぎる」…21歳大学生、不受理前提で鹿児島県議選に届け出へ 統一地方選期間中、各地で同様の動き

 2023/03/31 07:12
中村涼夏さん
中村涼夏さん
 31日告示の鹿児島県議選鹿児島市・鹿児島郡区に、鹿児島大学水産学部3年の中村涼夏さん(21)が立候補を届け出る。被選挙権年齢には満たないが「若者の声が政治に届いていない」と不受理を見越しての問題提起。中村さんは30日、取材に「立候補可能な年齢が高すぎる」と話した。

 公選法は被選挙権年齢を衆院議員や市町村長、都道府県議で25歳以上、参院議員や知事で30歳以上と定める。

 気候変動対策の強化など同世代と環境保護活動に取り組む中村さんは「若い世代の意見を反映させるためには自分たちが立候補しないといけない。25歳からでは遅い」と訴えた。

 23日告示の神奈川県知事選でも25歳女性が立候補に必要な書類を提出し、不受理になった。同様の動きは各地であり、統一地方選期間中、年齢に満たない若者が立候補を届け出る予定。

 中村さんは指宿市生まれ。名古屋市の市立高校3年時に環境保護活動を始めた。2021年4月、衆院環境委員会に参考人として出席。22年11月にはエジプトであった国連気候変動枠組み条約第27回締約国会議(COP27)の会場を訪れ、同世代と抗議活動をした。

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