【馬毛島基地計画】米軍再編交付金 農業設備に投資 液体急速凍結機を1台購入へ 残りは基金に積み立て 南種子町

 2022/12/09 12:15
馬毛島
馬毛島
 鹿児島県南種子町の小園裕康町長は8日の町議会一般質問で、西之表市馬毛島への米軍機訓練移転と自衛隊基地整備計画に伴う米軍再編交付金の一部を、農業振興のための設備投資に充てる考えを示した。2022年度の最大交付額9069万円のうち650万円で液体急速凍結機を1台購入する。

 町は有機農業の普及・促進に取り組んでおり、地場農産物を冷凍して通年で確保し、農家の収入安定につなげる狙い。22年度分の残り約8400万円は23年度以降の事業を想定し、基金に積み立てるという。小園町長は「(施設改修・整備などの)ハード事業を検討している」とした。

 米軍再編交付金を巡っては、西之表市が22年度分7億7680万円を活用し、23年4月から学校給食の完全無償化を目指す。中種子町は1億9400万円で、事業計画を「検討中」としている。