コロナ療養施設で女性看護師と複数回の性的関係 鹿児島県医師会の男性職員を停職3か月

 2022/09/28 11:09
職員の不祥事を謝罪する県医師会の池田琢哉会長(右)ら=27日、県医師会館
職員の不祥事を謝罪する県医師会の池田琢哉会長(右)ら=27日、県医師会館
 鹿児島県医師会の男性職員が県から業務委託を受けた新型コロナウイルスの宿泊療養施設で医療機関から派遣された女性看護師と不適切な行為をした問題で、県医師会の池田琢哉会長は27日会見を開き、「県をはじめとする関係者、県民に心から深くおわびしたい」と謝罪した。男性職員を停職3カ月の懲戒処分にしたと明らかにした。

 県医師会によると、宿泊療養施設の入所者の健康観察や管理などの業務を県から受託。マニュアルの改定作業を担当していた男性職員は昨年8~9月、施設で複数回にわたり女性看護師と性的関係を持った。女性が勤務する医療機関からの指摘で事案が発覚した。

 県医師会は今年2月、第三者の弁護士1人を含む調査委員会(13人)を設置。当事者への聴取などを経て7月末に報告書を取りまとめた。合意の有無を巡り両者に意見の食い違いがあったが、顧問弁護士で調査委委員の新倉哲朗弁護士は「メールや電話の受発信履歴など客観的証拠を総合的に検討し、合意に基づくものと判断した」と説明した。

 県医師会は久保審持事務局長を戒告の懲戒処分にしたほか、池田会長は報酬3カ月分を自主返納する。

 塩田康一知事は「県民の信頼を著しく裏切るもので極めて遺憾。報告内容を精査するとともに、これまでの県医師会の調査の進め方や県への対応などを勘案し、しかるべき対応を取りたい」とコメントした。