「米軍人の基地内宿泊徹底を」 宮崎県知事が防衛省に要望 空自新田原基地で日米訓練時、鹿屋無人機展開も注視

 2022/08/10 14:45
記者の質問に答える河野俊嗣知事=9日、防衛省
記者の質問に答える河野俊嗣知事=9日、防衛省
 宮崎県の河野俊嗣知事は9日、防衛省を訪れ、航空自衛隊新田原基地(同県新富町)で日米共同訓練が実施される場合、米軍人の基地内宿泊が徹底されるよう、既存施設の改修を求める要望書を提出した。

 河野知事は新型コロナウイルス下の2020年に日米共同訓練に参加した米軍人が、十分な情報提供のないまま基地外に宿泊し混乱が生じたと指摘。米軍側との速やかな協議や、参加要員が基地内で宿泊するために必要な施設改修を早急に進めるよう要請した。

 岩本剛人政務官は「住民を不安にさせたことを深く認識している。要望は適切に対応したい」とした。

 要望後の会見で河野知事は、海自鹿屋航空基地(鹿屋市)への米軍無人偵察機の一時展開で米兵ら150~200人程度が駐留し、基地外のホテルに宿泊することについて問われ「関心を持って議論の動向を注視している」と答えた。

 その上で「鹿屋の状況を正確に把握しておらず、今回の要望は基地外宿泊のみを問題としているわけではない」とし、「引き続き情報収集しながら必要な対応を図りたい」と述べた。