移住の地でおもてなし スタッフ3人、東日本大震災機に鹿児島へ 1日1組限定「忙しい日常の駆け込み寺に」
2021/09/23 21:25
結サンマリノを運営するスタッフ。中央の長テーブルで飲食を楽しめる=鹿屋市新生町
客は1日1組限定。世界遺産関連の商品やアンティークが並ぶ店内で、朝から夕方まで自由に過ごせる。そんな飲食店を兼ねたセレクトショップが鹿屋市新生町にできた。スタッフは東日本大震災をきっかけに関東や関西から移住してきた人たち。「忙しい日常の駆け込み寺のような場所にしたい」と意気込む。
オーナーは県内外でコンサルタントとして活動する鹿屋市新川町の藤山邦子さん(54)。昨年の新型コロナウイルス感染拡大以降、安心して過ごせる場所として、既存の形態にとらわれない店舗の構想を練っていた。
約70平方メートルの空き店舗を借り、「結(ゆい)サンマリノ」と名付けて7月末に開店した。藤山さんは世界文化遺産で知られるサンマリノ共和国の在日大使館の特別顧問も務めており、同大使館の特別推奨店に認定された。
スタッフは2011年の震災後、大隅半島に移り住んだ3人で、東京都出身の吉田真紀さん(51)、神奈川県出身の草柳博子さん(67)、新潟県出身の山本有希子さん(56)=いずれも鹿屋市。知人の藤山さんから誘われた。
店は完全予約制で食事は朝450円、昼650円で提供。客の好みを聞いて準備する。調理担当は飲食店に勤めていた吉田さん。「自分を表現するのが苦手だったけど、店ではそれができる」と張り切る。ショップではサンマリノ関連の小物のほか、大島紬や薩摩切子など、国内外の世界遺産にまつわる商品を販売する。
藤山さんとスタッフ3人は10月に防災士の資格を取る予定。藤山さんは「コロナ対策も万全で、災害や有事に強い飲食店を目指している。家にいるかのようにゆったりと過ごしてもらえたら」と話した。
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