管理職は男性だらけ、雑用は女性… 男女、平等ですか?LINEアンケに「男性が優遇」55%

 2021/06/24 20:48
 南日本新聞の連載企画「政治平等ですか? かごしま女性議員の声」を受け、「こちら373(こちミナ)」が男女の平等について尋ねたところ、「男性が優遇されている」との回答が55.0%に上った。職場での格差や不平等感を理由に挙げる声が目立つ。家事や育児、介護の負担の偏りを指摘する声も相次いだ。

 無料通信アプリ「LINE(ライン)」の「こちミナ」に友だち登録した人を対象に10~14日、アンケートを実施。407人(男性192人、女性214人、その他1人)から回答を得た。96.8%が県内在住者。連載は6、7、8、10、11日付で5回掲載した。

 「今の社会、男女平等だと思いますか?」との質問に、「男性が優遇」は224人(55.0%)。「どちらとも言えない」が97人(23.8%)、「どちらかといえば平等」59人(14.5%)、「女性が優遇されている」20人(4.9%)、「平等」7人(1.7%)だった。

 「男性が優遇」と答えた理由として、女性管理職の少なさを問題視する声が多かった。「男性の方が出世が早い」(50代女性)「女性の働きが正当に評価されていない」(50代男性)「管理職は男性だらけ。非常勤職員には女性だらけ」(60代女性)。「待遇や給与に格差」「お茶くみや接待、雑用は女性」と性別による差別や固定的な役割分担が残るとの苦言も少なくない。

 「女のくせに」といった男尊女卑の意識が根強いことへの不快感、結婚による改姓を疑問視する声も多数寄せられた。「共働きでも女性が家事をする前提」(30代女性)「子が熱を出して仕事を休むのは女性」(40代女性)と家庭での不満が続出。「PTAに参加するのは女性、会長職は男性」との意見は男女から上がった。

 「どちらとも言えない」を選んだ理由では、「職場や学校は平等になったが、家庭で女性の負担が大きい」との趣旨が顕著だった。「平等に向けて努力している空気はある」(50代女性)と前向きな捉え方の一方、「男だから、男のくせにと言われ、生きづらい」(50代男性)との嘆きも届いた。

 「どちらかといえば平等」の理由は、「昔より」「最近は」との記述が目に付いた。「女性が優遇」とした人には、「女性に甘い」「(映画など)レディースデーがある」との意見が複数あった。

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